ひまわりのこと

ひまわりが好きです。

夏がきた、という感じが好きです。

 

小さいころ、ひまわりはほんとうにずっと太陽を向いていると思ってましたっけ。

違うって知ったときは、ちょっと残念でしたね~。

 

私は青い花が好きですけど、

ひまわりだけは特別で、毎年どこかに植えたくなります。

 

 

一番最初にわが家にひまわりを植えたのは、

この写真の1年前の5月です。

 

その年 膝の靭帯の再建術を受けるため出雲の某大学病院に入院することにしました。

入院はだいたい2カ月弱の予定・・・。

 

当時・・・

アバレンボウくん1歳。

サムライくん4歳。

 

まだ4歳だったサムライくん。

お母さんがしばらくいないことは分かったものの、

2かげつ、なんてわかりっこないですよね~・・・。

 

「にかげつっていつ?」  …注) どのくらい?のこと

 

繰り返し聞くサムライくんに、どう教えてあげればよいものかと悩んでいたとき、

ふと、ひまわりは発芽後2カ月で開花することを思い出し・・・

 

入院する前にひまわりの種をまいていくことにしました。

 

「ひまわりの花が咲いたらお母さんは帰るよ。」

って、涙やら鼻水やらすすりつつ、二人で種まきしたのが、その年の5月のことでした。

 

サムライくんは、私がしばらくいなくなると知ってか知らずか・・・

「ためまき!ためまき!」と張り切ってましたけどね。  …注)種まきのこと

 

 

それからちょうど2カ月たち、 退院がきまったのと、

電話の向こうで「ひまわりが咲いた!咲いた!」とサムライくんが教えてくれたのと、

ほぼ同時期のことでした。

 

すごいもんですね~。

ぴったり、はかったように。

2カ月。

 

 

ひまわりの季節になると、種もの店にいろんな種類のひまわりの種がならびます。

それ以来、毎年ひまわりの種を買っています。

まかなかった年もありますし、

まいてもなめくじに食べられてしまって育たなかった年もあります。

でも、必ず種は買いたくなるんですよね~。

 

ひまわりの種の袋を手に取ると

 

開花を教えるはじけるような息子の声と、

それから開きかけたひまわりのつぼみを写した店長さんからの写メールと、

その時のいろんな気持ち・・・・

 

そんなこんながじんわりと胸によみがえってきます。

 

 

 

わたしにとって、ひまわりはちょっと特別。

今年も、どこかにちょこっとミニひまわりを植えたいなと思っています。