レインボージェットが本土と隠岐を結んで走りだしました
アバレンボウくんは「ホーホケキョ 聞いたわ!」と嬉しそう
杉の木立も赤茶色になり今か今かと花粉の放出のタイミングを伺い
もうこれで今年最後かな~と言いつつカニをいただいたりし
気が付けば上着を着ずに買い物に行く日があったりする
でも
やっぱりまだみぞれが降ったりもする
春と冬の力比べ
だんだん
春の勢力が強くなりつつある
そんな1週間でした
そして
テレビが告げる悲しいニュースに
衝撃を受けた1週間でもありました
函館水産高校の実習生行方不明のニュース
隠岐の島にゆかりのある少年が巻き込まれた許しがたい事件
どちらの少年もそれぞれ我が家の息子たちと同じ年齢なだけに
そして
川崎の事件については
もしかしたら
命を奪った側にも未成年の子どもたちの姿があるかもしれぬという報道も…
命を奪ったり奪われたり
そういう世界に子どもたちがいたのだということ
負のスパイラルの中に
子どもたちが巻き込まれていたということ
もはやどうしようもないこの現実の前に
どうにかならなかったのか
どうしてこうなってしまったのか
憤りや
哀しみや
どこにも吐き出せないまま
様々な思いが渦巻くように胸にあって…
なにをしていても
心のどこかにそのことがあって…
鉛を飲み込んだような…とは
こんな気持ちのことをいうのだろうと思ったりもしました
繰り返し映し出される 亡くなったた少年のあの屈託のない笑顔は
わずか数か月前のものと聞きます
あの笑顔が画面に映るたびに胸をしめつけられる思いになる
出会ったこともない少年たちのことを思うこの数日であり
出会ったこともないご家族に思いを馳せるこの数日です
以下 神海丸航海記録の日報です
コーストガード、各船と協議し
日本時間21日9時捜索活動中止。
長音一声黙とうをささげ、漁場に向かう。
23日から3回程度実施予定。
28日入港変わらず。皆元気です。
捜索期間は1週間ほどと聞きます
まだ少し捜索期間はありますが
実習船たちは捜索活動を終え
それぞれ予定されていた実習・航海に戻ったようです
事故海域で同じ年頃の仲間を捜索しながら…
黙とうをささげながら…
そうしてまた漁場に向かいながら…
息子たちはどんなことを思っていただろうかと思います
捜索活動の進展があることを祈ってやみません
さて
今日は心待ちにしていた「神海丸だより」が更新されました
第5号で操業の様子が・・・
それから「号外」として一人ひとりの顔写真とコメントが…
操業の様子に「こんなに獲れとるのか!」と興奮し
ある日の夕食ステーキの写真に「いいもん食べてる!」と安心し
某先生からの差し入れチョコに「さすが!!」と感謝し
そして
なんといっても今回のおたよりで嬉しかったのは
やっぱり
一人ひとりのコメントと写真ですね~
部屋の友達と3人でパチリ
おどけるN君の隣で満面の笑顔
『船内の生活 元気で楽しくやっています!!』
その彼のひとことを物語る表情でした
しんどい操業も航海も
心に影を落とすような事故のニュースも捜索も
見つけてあげることができないまま去らねばならないという現実も
仲間と一緒だからこそ
この時期のしなやかな心で
受け止め
折り合いをつけ
乗り越えて
また前に進む力に変えていくことができるんでしょう