あの日
子どもたちを早々帰宅させ
学校中の廊下のワックスをみんなでかけていました
外回りに出ていた先生が
「日本沈没みたいなことになってる!!」
そう言いながら慌てて帰ってこられたのを
冗談と思って笑ったのに
その後つけたテレビに映った津波の映像
大きな波が幾重にも連なって陸に向かっていく様と
上ずった声で大津波の襲来を告げるアナウンサーの声
校長室のテレビの前でモップを持ったまま
ただただ画面を見つめていました
その時の衝撃と全身の力が抜けていくようなあの感覚は
忘れることができません
折しも
その春は教員としては最後の年
教師としてのしめくくりのあの20日間の記憶には
被災地や被災された方への思い
当たり前にあったものを失うことへの恐怖や不安
祈ることしかできない、無力感
そういったものが重なります
あれから4年が経ちました
もう4年
まだ4年
今なお「震災」まっただ中にいらっしゃる方にとっても
もう4年
まだ4年
この国にくらす者の生きる上での価値観が
3.11を境に大きく方向転換した
そんな4年間だった気がします
この数日
繰り返し繰り返し伝えられる被災地の現状
進んだように見える復興
復旧にもいたってない現実
そこに暮らす人の思いを聞くたびに
少しずつ「震災」を過去のことにしかけていた自分に自己嫌悪
ちゃんと見なければ
ちゃんと知ろうとしなければ
「忘れてしまう」のと同じこと
被災地の今年の春が
去年より暖かい気持ちで迎えられる「春」でありますように
そして
こうしてこの川のほとりで
当たり前の日常を家族で暮らせることの幸せを
改めてかみしめたイチニチでした
☆ 今日の神海丸 ☆
こんなところまで帰ってきました!!
8日には日付変更線を超えたのだそうで
船内時間では調整のため3月7日がなくなったんだとか
来週の今日 サムライくんたちは帰ってきます!!