隠岐水産高校卒業式

息子たちのこれまでの卒業式

自分の卒業式

お勤めした学校での卒業式

ぜ~~んぶひっくるめても

これまで経験した中で一番寒い卒業式だったかもしれない

 

3月1日

サムライくんの通う隠岐水産高校の卒業式でした

 

 

 

前日の夕方からまさかの雪

1時間ほどで辺り一面雪化粧を施すほどに降った雪は

当然

翌日の朝はまだしっかり残っていて・・・

 

いつものことながら

ギリギリででかける私をはばむ雪の山

車は真っ白なカタマリとなっていて・・・

 

ばりばりと音をたてて凍った路面を進む朝

 

 

よりによって

よりによって

息子が学校教育を終えようとする日にこの大雪か!

ちょっと神様に文句でも言いたい気分だったんですけどね

 

西郷側から日本海商事の社屋を回り

目の前に広がるのは東郷の湾の雪景色

サムライくんたちがヨットの練習をしていたあの湾が

あまりにきれいだったので

 

あ~・・・・こんな卒業式の日の朝もいいかもしれないと

 

あと3分に迫った受け付け終了時刻を気にしつつもちょっとだけ

気持ちが癒される・・・笑

 

 

 

 

卒業式は淡々と粛々と進みました

 

一人ひとりが卒業証書を頂くわけではなく

本科、専攻科、と、それぞれ各コースの代表が受け取りました

 

その代わり

皆勤賞含め各資格取得者の紹介があり・・・

 

やはり実業高校だな~と

読み上げられる生徒の名前を聞きながら納得したり感心したり・・・

 

 

卒業生からの答辞は

淡々と・・・

でもとても力強く・・・

 

そして

海洋訓練や遠洋実習などから得たものが

どれだけ強く心に刻まれたか

この3年間でどれだけ多くのことを学んだか

 

よく伝わってくるものでした

 

 

彼らが3年間で体感したもの

それはきっと世に出ていく力となり

自信となって

今まさにここを巣立っていくこの若者たちの

背中を押してくれるはず

 

 

 

 

よくがんばったなと・・・

サムライくんの3年間を思い浮かべつつ聞き入りました

 

 

なぜこの学校を選んだのか

今どういう思いでいるのか

 

  教室でも

子どもたち一人ひとりの思いを聞く機会がありました

 

自分の将来の夢に一番近い道だから・・・

海に携わる仕事がしたかったから・・・

資格がたくさんとれるから・・・

学力をもとにして・・・

自分を変えるために・・・

海や釣りが好きだから・・・

普通高校には行きたくなくて・・・

 

 

島外生さんが半数以上のこの学級

 

中学3年生の段階でそんなことを考えて決めたのね・・・と

感心するものもありました

 

親から離れたかった・・・なんてのもありましたよ

 

 

 

でも

きっと3年前は不安だったでしょうね~

親元を離れるどころか

離島ですもんね

 

送りだす親さんの切なさはいかほどだったか

 

その思いを想像しただけで

心がぎゅっとなります

 

 

 

 

そうしてここに来てくれたこと

お子さんを送りだしてくださったこと

本当にありがたいな~と思います

 

 

 

 

 

 

 

 

専攻科に進むもの

大学や専門学校への進学を決めたもの

社会人となるもの 

それぞれの進路もいろいろです

 

高校時代までとはまた違う「荒波」にもまれ

鍛えられることでしょうね

 

みんなそれぞれ門出の春 

 

 

息子が学校生活を終え

いよいよ社会に出ていくという実感はまだありませんけどね

 

 

 

でも

子育ても一区切りついたんだなと思うと

 

そして

いよいよ手を離れていくんだなと思うと

 

晴れやかな気持ちの中にも一抹の寂しさはあり・・・

そして

隠岐の島で働くと決めた息子を誇らしくも思い・・・

 

 

 

雪の日の卒業式

なんとも感慨深いものとなりました

 

 

 

彼の隠岐水産高校での3年間を支え導いてくださった先生方

ヨット競技でお世話になった指導者のみなさん

本当にありがとうございました