昔から
カゴには目がありませんでした
蔓だったり
藤だったり
竹だったり
自然の素材がもつあのぬくもりと
自然の素材だからこそのあの強さと
どこに置いてもそれなりに様になり
…乱雑につっこまれたモノでさえそれなりに(^-^;…
和の空間にも
洋の空間にも
ふわっとなじむのです
私の母は
とにかく手を動かすことが好きな人で
刺繍だったり
鎌倉彫だったり
紙ねんど細工だったり
一度はまると数年単位でどっぷりつかる人なのです
笑
目の前で
本当に楽しそうにやり続けるので
ついつい私も一緒にハマる
笑
ただし
私はあきっぽい
そこはちょっと違いますね
(^^ゞ
あれこれとはまったものの中に
そういえば
藤のカゴ細工がありました
どこからか材料を手に入れて
家事の合間にせっせとかごを作るのです
家の中はかごだらけ
笑
もちろん
私もはまりました
白くて細長く弾力がある藤のつる
これを
きゅっきゅと組んでいき
次第次第にかごの姿に仕立てていくのですが
底面から側面へと
ゆるやかにカーブさせて
せりあげていくところとか
これがなかなか難しくて
自分がやると
どうしてもへなちょこのゆがんだカゴになるのです
ヒトがやれば文句のひとつも言いたくなるのに
自分の作品だと
なんだか愛嬌あってかわいいとか思えてくる
あの不思議
笑
楽しかったな~♪
と…
突然回顧録から始まった本日のブログ
今日は少し前にご来店くださった
「かご屋」さんのお話です
ただ売るだけの
「かご屋」さんではありません
現在世の中で危惧されている
「伝統技術」の継承の難しさ
これは「かご作り」の世界にもやっぱりあって
「職人」さんを守り
「確かな技術」を守り
それをきちんと後世につなげるためにも
作品の適正価格を守りたいのだと
それが僕の仕事です と…
そして
売るのなら
材料や作り方も知っておかないと…ということで
ご自分で材料をとりにいくところから
関わっていらっしゃるらしい
これは
かご屋さんがブンテンに分けてくださった
ヤマぶどうの樹皮
これが
かごの王様と言われるヤマブドウのカゴバッグの材料になるのです
このかご屋さん
職人さんと一緒に
汗水たらしつつ山に入り
樹皮を採取するのだそうです
編み上げるのも大変だけど
材料となる樹皮を採取するのが
実は一番大変なんだとおっしゃってましたね
そういうことって
やってみないと分からない
実感がこもるヒトコトでした
そして
せっかくこれを売るのだから
やっぱり自分も作ってみようということで
・
・
・
これも
「かご屋」さんが自分で作られたものなのだとか
これが自分で編めるとは
なんてうらやましい
(;゚Д゚)
作ってみたい気持ちがむくむく湧きまくり
笑
まあ
さすがにこれは作れませんが
この日
竹かごの材料と道具を少しお持ちということで
九州に伝わる『四海波 花籠』という籠づくりを
体験させてもらいました
(^^)/
楽しいお話を交えながら
ど素人に手ほどきしながら
分かりやすく教えてくださいましたので
だいたい30分ほどで
ころんとした
小さなかわいい花籠が完成~♪
この『四海波』という籠は
九州地方に伝わる編み方なのだそうです
かご上部の飾り網部分
これが4つの波というわけなのですね
小さな花瓶を入れたりとか
あと
小さなクッションを入れれば
針山にもなりそう♪
自然の材料に触れている時間
自分の手で「もの」を形にしていくあの作業
とても心地よく
楽しい時間となりました
すてきなご縁に感謝♪
いつか
かごづくりワークショップ開催したいな~とか
夢は拡がります
「かご屋」さん
ありがとうございました
(^'^)