定休日でした
定休日でしたけど
やるべきことはたんまり山積み
(;'∀')
山積みのオシゴト
やらなければならなかった「後回し案件」
おうちの中の冬支度
全部…とはもちろんいきませんが
少しだけ
目の前にあった「山」が崩れた
そんなイチニチ
そういう意味では
ありがたいお休みのイチニチ
それでも
夕方ちょびっと時間ができたから
都万目のあごなし地蔵さんまでお詣りにでかけることに
都万目のあごなし地蔵さんを祀ったお堂は
西郷から五箇に向かう本堂から脇に入り
山道を数分
都万目地区の集落奥にあります
古い蔵があちこちに点在し
集落に沿って流れていく川沿いには
狭い土地を上手に手入れして作られた畑
おだやかだけれど
どこか凜とした空気感が漂う集落です
あごなし地蔵にまつわる逸話としては
隠岐に配流された遣唐使小野篁と
都万目の村の娘「阿古那」との
悲しい恋のお話がよく知られています
「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよあまの釣り舟」
百人一首にも収められているこの歌
この詠み人が遣唐使小野篁です
小野篁が隠岐に流されてくる途中
風待ちで立ち寄った美保関で詠まれた歌なのだそう
配流の身だった篁の罪が許され
都に戻ることになった時
自分の身代わりにと
「阿古那」に仏像を彫って渡したのだそう
その「阿古那像」が言い伝えられるうちに
「あごなし地蔵」となったという…
他にも
小野篁の世話をしていた「阿古」という農夫が
歯の痛みで苦しんでいたため
篁が仏像を作り「阿古」におくったところ
歯の病が治癒し
その仏像は信仰を集めたのだそうです
長い時間の経過の中
「阿古治し」がなまって「あごなし」となった…と
そういう説もあるそうです
隠岐に来たばかりの頃
歯痛平癒の霊験名高いあごなし地蔵と聞き
てっきり「あごが無い地蔵」なのだと思いこみ
あごが無いから歯も痛くならないということなのだろうと…
(;'∀')
そんな勘違いをしてましたね~そういえば
笑
今思えばあんぽんたんを露呈する話ですが
多いと思うな~そういう人
さて
今が見頃か
いや
もしかしたら
ややピークを過ぎた頃かもしれませんね
地域の方によると
今年の紅葉はさほどではないとのこと
けれど
あごなし地蔵が祀られているお堂周辺
「まっかなアキ」
確かに
もう紅葉が進みちりちりになりつつある
そんな樹もありましたが
それでも
童謡に歌われているあの歌詞を彷彿とさせるような
見事なモミジたちに彩られ…
あっちにも秋
こっちにも秋
行く秋を名残惜しんでいるかのよう…
隠岐にも
こんな紅葉を楽しめるスポットがあるんですね~
さて
この紅葉にも目を奪われましたが
もう1つ
驚きの光景に出会いました
・
・
・
あごなし地蔵堂の裏手です
大きな1本の木
よ~くよ~く見ると
・
・
・
あんなところに…
あんなところに…
まさか人がいるなんて
(;゚Д゚)
「ふせの里」と書かれたトラックが停まっていました
木のお手入れをなさっているようでしたよ
そこからは
どんな里の景色が見えるんだろ
ちょっと聞いてみたい気もして
つい眺めいってしまいました
あごなし地蔵堂の裏手の田に立つと
「下界」を見下ろすことができるポイントがあります
サムライくんが本当に幼い頃
ここに遊びにきたことがありました
ちょうど子どもの節句の時分
大きな鯉のぼりが悠々と泳いでいた光景が
とっても印象的でした
島で一番高いところにあるお宅は
この集落にあるのだそうです
ということは
島で一番高いところを泳いだ鯉のぼりは
まちがいなくあの時のあのコイノボリですね
🎏
最後にここを訪れたのは
もういったいいつのことだったか
思い出せないくらい時間が経過しているのに
あの頃の景色はまだ変わらずにここにあって
その頃の我が家の思い出も
だから
鮮明によみがえって
懐かしさにじんわりしたり
ふっと胸に湧く切なさを感じたり
ああ
今日はここに来れてよかったなと
しみじみ思いました
今週半ばから
ぐっと冷えこむらしいと
天気予報が告げています
どうやら今年の冬も寒いのだそうですね
そろそろ本格的に
冬を迎える準備をしなければ
"(-""-)"
帰り道は夕陽に会いに油井に向けて走りました
風ふきつける油井の浜
今まさに隠れようとする晩秋の夕陽
くっきりと浮かぶ島前
国賀海岸
いい景色です