この男がかえってきました
そして
やってくれました
不運の怪我から99日目
オリンピック出場は叶ったとはいえ
着氷する足の靭帯損傷ということで
結果に期待はできないと思っていたのに
なんだなんだなんだこれは
世界最高得点を出した時と同じプログラム
滑り出したとたん
完全にその世界に没入
メリハリがある美しい動き
強く 柔らかく 回るスピン
軸のぶれも着氷の乱れも全くない
安定感あふれるジャンプ
細い細い
1本のドリルにでもなったかのような…
息を呑むようにして見守った
その1本目の4回転が決まって
もう感無量
他の選手の演技もすばらしかったけれど
会場をのみこむあの雰囲気を作りだしたところから
もうそこは羽生ワールド
まるで異次元のものでした
世のユズリストさん達に叱られそうですが
私は羽生さんのファンではありません
けれど
高い技術とな表現力
そして強い精神力には心掴まれます
敬服すらする
アスリートとして
ここに照準を合わせてピークを持ってくることは
怪我がなくともどれだけ大変なことかと思うのに
オリンピアン メダリストとして
どれだけのプレッシャーがあったかと思うのに
あれだけの怪我をおいながら
見事に蘇りシングルトップというポジションに立ちました
技術だけではない
強靭なメンタル
あの美しく華麗な演技の裏にあるだろう
そこまでの計り知れない努力を思いました
滑り終わりリンクから上がる時
マイクが拾った彼のひとこと
come backと…
まさに
帰ってきた
そのヒトコトにつきるショートプログラムでした
連覇めざしてフリーもがんばれ～～～